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バイク映画館その2

今回はフィクションモノです。

グライド・イン・ブルー

グライド・イン・ブルー

  • 出版社/メーカー: キングレコード
  • 発売日: 2003/08/06
  • メディア: DVD

He's a good Cop

On a Big Bike

On a Bad Road・・・

原題が「Electra Glide in Blue」というアメリカ映画です。

主人公は殺人課刑事にあこがれる最低基準身長ギリギリの小さな白バイ警官。

ハーレーのエクストラ・グライドに乗って、毎日交通取締りをモニュメントバレー周辺の道路で行っています。ひょんなことから、知り合いの老人の殺人事件に巻き込まれ、臨時刑事となって憧れの敏腕刑事と捜査に関わります。

話は70年代の映画らしく、単純明快なアクション映画というわけでなく、人間のもろさと弱さ、失望と挫折に縁取られた物語がハーレーの爆音とともに進んでいきます。当時の有名バイク集団によるチェイシーンもありますが、本来の物語は別のところで進んでいきます。

殺人事件の解決とともに、憧れの敏腕刑事が、実は中身のないはったりだけの人間だと分かり元の白バイに戻ります。

真犯人とその動機、なくなったお金のありかがわかった時、見栄えだけにとらわれていた主人公は、自分の信じるとおりに生きていこうとします。

やりきれなさを引きずったまま違反車両の取り締まりを行っていた時、速度超過を見逃した男達にショットガンで撃ち殺されて物語りは幕を閉じます。

これは実話の映画化で、別の街の話らしいのですが、監督がモニュメントバレーをバックにハーレーを走らせることに拘って作っています。

当時のアメリカは現在の日本に通じる部分がかなりあるように思えます。

同時期の「イージーライダー」にしても、ラストのやりきれなさ、自由への憧れと恐れ、保守的な人間の頑なな排他精神が見えていたように、この映画もそういう色合いが非常に濃いですね。

外見にとらわれず、物事の真髄を見ようとあがいていた時代の映画ではないでしょうか。日本では、あがくことさえせず、外見のみに突っ走っているように思えて仕方ないのですが。

自分のハーレーを持つことを夢にしていた青年達の哀しい物語です。


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kenta-ok

アメリカでは、ハーレーをよく見かけますね。
http://www.trave-l.com/modules/blog/photo.php?uname=kenta-ok&lid=9454
by kenta-ok (2006-07-15 12:56) 

モバゲー

携帯ゲームの地位を高めたのはこやつのおかげでないかい?携帯ゲームと侮る無かれ超クオ高の品質にゲームのみならず他社をも受け付けないコミュニティサイトの充実っぷり。CMのキャスト見ればどれだけうちが凄いかわかるはず。
by モバゲー (2012-01-13 17:20) 

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